振り込め詐欺全体の被害が減少する中で、中国人と日本人が役割分担する振り込め詐欺グループが、国内で暗躍している。警察官を装い、高齢者宅に電話後、直接訪問してキャッシュカードや通帳をだまし取る手口が大半で、昨年1年間に逮捕された中国人は33人に上る。警察当局は、グループが暴力団員らをパートナーに各地を移動しながら詐欺を繰り返しているとみて、中国の捜査当局と情報交換を強め、全容解明を進めている。
【関連記事】振り込め詐欺:09年の被害、過去最少 それでも月8億円 昨年4月。岐阜市の無職女性(当時70歳)方に警察官を名乗る電話がかかった。「あなたの通帳から現金が引き出されている。金融庁職員に向かわせますから、キャッシュカードを預けてください」。間もなく現れた背広姿の男にカード5枚を渡すと、程なく岐阜駅前のATM(現金自動受払機)から301万円が引き出されたという。 約1カ月後。別の事件でカード受け取り役の「受け子」を務め、山形県警に逮捕された背広姿の日本人の男(39)は岐阜事件への関与も供述。「1日数万円の報酬で携帯電話で指示されるまま、鉄道やタクシーで移動し、東北から近畿まで十数県で同じことをやった」と話した。 背広姿の男からカードを受け取り、ATMから現金を引き出した「出し子」は中国籍の男(44)。別の中国人からやはり携帯で指示を受け、愛知や栃木、静岡でも出し子をしていた。 グループには日本人の出し子もおり、指示役は、指定暴力団住吉会系組員(42)だったことも判明した。 捜査幹部は「国内の中国人グループと暴力団組織が結託したり、中国本土や台湾から指示を受けているケースなど、連携の形はいろいろ考えられる。警察官をかたるのは、中国でも公権力が強く、信用があることに目をつけているのだろう」とみる。 警察庁によると、警察官をかたる手口の詐欺で09年に逮捕されたのは85人。内訳は、日本人51人▽中国人33人▽台湾人1人。日本人は受け子、中国・台湾人はほとんどが出し子で、役割分担が徹底していた。 市民からの通報・相談件数は、統計を取り始めた昨年3月に最多の879件を記録した。 その後は沈静化しかけていたが、昨年11月から再び増加し、同11、12月にはいずれも400件を超え、再燃の兆しをみせているという。【千代崎聖史、浅妻博之、黒田阿紗子】 【関連ニュース】 振り込め詐欺:2グループ15人、未遂容疑で逮捕 詐欺:容疑の男逮捕“振り込め”集団リーダーか 愛知県警 年頭部隊出動訓練:警察官2700人が参加 まちかど:振り込め詐欺被害防止4人に感謝状−−東入間署 /埼玉 ・ <小沢幹事長>「陸山会貸付に関する経緯の説明」全文(毎日新聞) ・ 「平城京セレブのデザート」、古代の乳製品「蘇」が人気 (産経新聞) ・ アザラシひょっこり、旭山動物園に「流氷広場」(読売新聞) ・ 角川映画会長、中国と「遣唐使船再現プロジェクト」(スポーツ報知) ・ 大寒 全国30地点で観測史上最高に 静岡で20度記録(毎日新聞)
by gfojwwyx3h
| 2010-01-28 07:06
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